春

季節の変わり目を告げる雪解けの心地よい音が静かに伝わり、柔らかな陽光が遅い春の風を連れて北見の街に巡ってくると、市内のそこかしこでエゾヤマザクラの濃いピンクの蕾がほころびはじめます。

エゾヤマザクラの花が散った牧草地では入牧作業が始まり、牛たちが牧草を自由に食べる姿を見ることができます。

澄み切った空と深い海が織りなすオホーツクブルーと、エゾヤマザクラの桜色とのコントラストが映えます。

エゾヤマザクラの並木はオホーツクの深い海へ、引き込まれていくかのように続いています。

桜の季節には家族連れで賑わう金刀比羅さくら公園は、山全体がエゾヤマザクラに覆われて桜色に染め上がります。

ライトアップされた夜桜を目当てに多くの人々が、上ところさくら祭りの金刀比羅さくら公園を訪れます。

協和さくらの森公園では桜の花とともに、花蜜を好む入内雀や鵯などの野鳥の姿を見られます。

協和神社の鳥居の奥に続く桜並木は、桜の木一色に包まれたさくらの森公園へと人々を誘います。
Photography and text by 若林 修
若林 修(わかばやし おさむ) 県立浦和高校、東京芸術大学卒
※本文並びに写真の無断転載を禁止する